TRAVELER'S JOURNAL

世界一周経験者による、本・旅・アートの記録

ART・MUSEUM

【ART】郵便配達人との再会 ⑵ ー欲望のコレクション

アメリカのボストン美術館は、主に個人の寄贈や寄付によってコレクションの拡充を続けているそうです。 上野のボストン美術館展は、日本美術を集めたアーネスト・フェロノサをはじめ、数々のコレクターの紹介がなされているのが大きな特徴といえましょう。寄…

【ART】郵便配達人との再会 ⑴ ーボストン美術館の至宝展

真昼の上野、ほっこりと懐かしい気持ちになったのは、アメリカで出会ったある人物と再会したからです。 東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」に飾られた、「郵便配達人」ことジョゼフ・ルーラン、そしてルーラン夫人。 わたしは今年の春、アメリカの美術…

【ART】ジャコメッティとパリを想う ⑵ ーカフェに集う芸術家たち

ジャコメッティはもちろん、はじめからほそながーい作品を制作していたわけではありません。 初期の作品を見ると、キュビスムもあり、シュルレアリスム運動に参加していた時期もあり、そんなふうにしながら、パリにアトリエをかまえ、紆余曲折を経て棒人間ス…

【ART】ジャコメッティとパリを想う ⑴ ー彫刻がまとう空気

先日六本木の国立新美術館で、ジャコメッティ展を見てきました。 ジャコメッティとは、1901年にスイスで生まれ、フランスで活躍した彫刻家です。その作品の特徴は、ほっそながーい棒人間だということ。好き嫌いが分かれそうですが、わたしはとても好きなんで…

【ART】アートは見るもの? 否、読むもの!ー怖い絵展

燦々たる日差しのもと、「タイよりは暑くない、インドよりは断然マシ」と唱えながら手ぬぐいで汗をぬぐう今日この頃、ちょっとひんやりするタイトルの展覧会に行ってきました。 「怖い絵展」。 美術書『怖い絵』シリーズの10周年を記念し、著者である作家・…